臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄とは

群星沖縄臨床研修センター長あいさつ

群星沖縄臨床研修センター長 宮城 征四郎(元沖縄県立中部病院長)

<開設時>群星沖縄臨床研修センター長
宮城 征四郎(元沖縄県立中部病院長)


沖縄県が過去35年にわたり、ハワイ大学医学部とタイアップして推進して来た卒後臨床研修事業は沖縄県立中部病院で全国にその名を知られる一大研修プロジェクトとして既に定着し、数々の実績を上げて来た。

平成16年から発足する臨床研修必修化の動きの中でその存在はつとに取り沙汰され、研修医を始めこの分野に携わる多くの指導者達の耳目を集めて来た。

此所、数年の間に、しかし、本県では琉球大学医学部、県立中部病院以外にも厚労省により立て続けに9つの総合病院が臨床研修指定を受け、既に臨床研修を開始していることも事実である。

残念ながら、どの新規研修病院もその歴史は浅く、研修実績にも乏しいこともあって、必ずしも数多くの研修医の応募が得られず、受け入れにかなり苦慮している面もあり、また、科ごとに得手不得手があるなど指導上の力量の面でも凸凹があると言う現実がある。

予定されているマッチングシステムの導入などにより、臨床研修指定病院そのものが医学生から自由に選択される時代が到来し、研修医獲得「競争」が激しくなる。

病院の質、研修の質が評価され問われ、新たな段階の医師養成への挑戦が求められる。

臨床研修指定病院だからといって必ずしも選ばれる時代ではなく、新しい制度に乗る形だけのプログラムの立ち上げでは時代に遅れてしまう。

そこで一研修病院単独では研修医の期待に応え得る力量に乏しくとも、幾つかの病院が群を構成してお互いの弱点を補い、研修医本位にプログラムを構築する事により、より良い教育環境を提供する可能性が模索され、各病院院長並びに研修委員長が集い、衆知を集めて発想されたのがこの病院群「群星(むりぶし)沖縄」構想である。

以下のConceptに示されている通り、沖縄、ひいては日本の将来の地域医療を担う医師の養成を唯一最大の使命とし、各参加病院・指導医がより良い医師を育てるという一点で5管理型病院、7協力型病院、2協力施設が協力し、互いに交流し切磋琢磨する中で全体の臨床教育のレベルアップを図る。 他府県に類例の無い、沖縄ならではのユニークな構想と言える。

地域に貢献する優れた医師の養成は沖縄県民の切実な願いであり、社会的に意義のある公共性の強いプロジェクトであると考える。

病院間の協力と交流を密にし、切磋琢磨する中で指導医の教育技法の向上など教育者としての指導医の養成にとりくむ。

病院群・研修委員長会議に集う関係者は、いずれもより良き臨床医を育てることに情熱と夢をもっており、これこそが何よりも重要であり今後の力量の向上に資するものである。

「臨床研修病院群プロジェクト群星(むりぶし)沖縄」の立ち上げには、そのような観点から大きな意義が有るものと考える。

本年3月末日をもって中部病院を退職した私、宮城が此の群星(むりぶし)プロジェクトリーダー兼研修センター長として4月1日から就任し、病院群全職員の英知を結集してより良い研修プログラムを目指し微力を注ぎたいと念じている。

此処に群星(むりぶし)プロジェクトのホームページを立ち上げ、広く関係各位に情報を公開する次第である。